最速ルート探索の技術紹介

カーウイングス 石川です。

今日は、カーウイングスの最も重要なサービスの一つ、最速ルート探索について、技術的にご紹介したいと思います。

カーウイングスの最速ルート探索は、普段、どのようなシーンで利用していますでしょうか?

日常の10分程度の近くのスーパーへのお買い物、地方都市で渋滞の少ない地域での通勤などでは、余り活躍の場が少ないかもしれません。
一方、都心など渋滞が慢性的に発生している場所などで頻繁に利用しているお客さまもいるかもしれません。
ナビゲーション自体の利用の仕方も様々かと思いますし、自動的に渋滞情報をダウンロードしていれば「使っている」という感覚もなく、最速ルート探索の恩恵を受けている場合もあると思います。

とはいえ、運転時間が短くなることで、環境にも優しいルートとも言える「最速ルート探索」の仕組みについて、ご紹介します。

最速ルートは、目的地まで最短時間で到着するルートを案内し、高精度な到着予想時刻を提供します。

なぜ、最短時間で到着するルートが案内でき、高精度な到着予想時間を提供できるのでしょうか?

まず、基本的なメカニズムから。

Saisoku_2 最速ルート探索は、自車位置と目的地の間を距離に応じて3分割し、そのエリアごとに最も正確な交通情報を利用してルートを探索します。エリア毎に利用する交通情報は以下のとおりです。

自車位置付近の近距離エリアには「リアルタイム交通情報であるVICS情報」と「VICSが提供されていない道路にはプローブ交通情報」を、中距離エリアには通過時刻の交通状況をVICS情報をもとにリアルタイムに予測した「予測交通情報」を、遠距離エリアには日常的な交通状況を統計処理した「統計交通情報」を利用します。これらの交通情報を組み合わせてルートを探索します。

例えば、横浜から成田空港に朝7時に出発して向かおうとして、横浜を出るときに、成田空港周辺の7時のリアルタイムの渋滞情報は必要ではありません。どうしてかと言うと、成田空港の付近にはまだ到着していないからです。
クルマがいる地点の近くは、VICS情報とプローブ交通情報を利用します。
そして、遠くなるにつれて、最速ルート探索に効率的な交通情報を利用するというわけです。

VICS情報
・プローブ交通情報
・予測交通情報
・統計交通情報

と、4つの「~~情報」が登場しましたが、それらについて、少しご紹介しようとおもいますが、VICS情報については、今始まったばかりの情報ではなく、ご存知の方も多いと思いますので、こちらのページ(http://www.vics.or.jp/)でご確認ください。

では、
【プローブ交通情報】
プローブ交通情報とは、カーウイングス会員が実際に走行した位置や車速などの情報を用いて日産自動車が独自に作成した交通情報です。
ナビゲーションに蓄積された実際に走行した位置や車速などの情報(=プローブ情報)をナビゲーションに蓄積し、あるサービスを利用したタイミングで、プローブ情報をプローブセンターに送信し、センター側で、プローブ情報をもとに「プローブ交通情報」を作成します。そこで作られた「プローブ交通情報」を利用して、クルマのいる位置に近いエリアの最速ルート探索に利用します。

【予測交通情報】
予測交通情報(※1)とは、約2時間先までの未来の交通状況を予測した情報です。当たり前かも知れませんが、渋滞の長さは変化します。
例えば、今、ある場所での5キロの渋滞が発生しているとします。その渋滞が、あるペースで徐々に解消してきているということを元に、何分後にどれくらいの渋滞になっているかを「予測」して作られているのが予測交通情報です。
(※1)予測交通情報の技術は株式会社日立製作所の開発によるものです。

【統計交通情報】
統計交通情報(※2)とは、過去のVICS情報を蓄積・統計処理し、曜日や時間帯別に渋滞傾向を抽出した交通情報です。
「何曜日の何時頃、どこら辺が混雑する」という知見をお持ちのお客さまもいると思いますが、それに近い情報です。
VICS情報が存在しない道路については、周辺のVICS情報から推定して補完を行い、ルート探索の対象となる全ての道路の統計交通情報データを作成しています。
(※2)統計交通情報は株式会社ザナヴィ・インフォマティクスの協力のもとに開発しました。

前にも書いたとおり、いろいろな種類の交通情報を利用して、最速ルートを導き出しております。

この最速ルート探索の効果や、上に書いた内容をさらに詳しく説明している技術紹介のページも、是非ご覧ください。

 技術紹介:最速ルート探索