2009/07/23

安全運転支援とエコ運転支援を両立したカーナビゲーションシステムを開発

日食を見ることが出来なかったカーウイングス 石川です。

さて、7月22日に弊社は、以下のプレスリリースを発表いたしました。

日産自動車、安全運転支援とエコ運転支援を両立したカーナビゲーションシステムを開発

「安全」「エコ運転」は、最近、非常に耳にするキーワードですね。

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロスゴーン)は22日、同社が2006年よりITS*1を活用して交通事故の低減や交通渋滞緩和を目指して進めてきた実証実験「SKYプロジェクト*2」の成果を活用した安全運転支援の機能を、世界で初めて市販車のカーナビゲーションに搭載すると発表した。
この機能は、道路に設置されたシステムとの連携により交差点における事故の減少、ドライバーの判断負荷軽減、安全運転への意識向上など安全運転支援に有効 な情報を提供するものである。さらにこのカーナビには、一部車種で既に採用されているエコ運転支援機能も搭載し、ドライバーの安全運転とエコ運転の両面を 統合支援する。このシステムは、今秋発売予定の新型「フーガ」に採用される。

既に、いろいろなニュースサイトでの記事をご覧頂いているかもしれませんが、安全に対する様々な取り組み、そして、環境に対する取り組みを簡単に説明してみたいと思います。

その前に、
「SKYプロジェクト」という言葉が出てきておりますが、これは交通事故低減と渋滞緩和を促進することを目的としたITS実証実験の名称です。
ここで実証実験した成果を反映させて商品化したところは、SKYプロジェクトにご協力いただいたモニターのお客さまのご尽力によるところも大きいのです。
私からも、厚くお礼申し上げます。



まずは、安全運転支援機能として、「出会い頭衝突防止支援システム・一時停止規制見落とし防止支援システム・信号見落とし防止支援システム・赤信号停止車への追突防止支援システム」です。
光ビーコンからクルマに送信される周辺車両の状況や自車を取り巻く交通環境の情報を用いて、ナビゲーション画面に注意ガイドを行います。

Cwits2

日頃、カーウイングスのオペレータサービスや情報チャンネルのサービスでは、携帯電話の通信を利用していますが、このシステムではそれらとは異なり、光ビーコンを利用します。
政府が今年度に整備するインフラを活用して、安全運転を支援することは、車だけを開発していては実現しないものであり、このような市販車への世界初の取り組みを実現したことは、とても価値があることだと、感じました。

ナビゲーションへの注意ガイドと言うことで、分かりやすいのは、下の写真かと思います。

Cwits3
スクールゾーンを示すだけのナビゲーションは、おそらく従来の機能としてあったかもしれませんが、リアルタイムな車両の走行情報(車速、アクセル開度、ブレーキ状態等)をもとに、安全運転の注意喚起が必要な場合だけ、ドライバーに知らせます。
これは、スカイラインクロスオーバーのナビゲーションに採用されているものですが、私自身、まだ体験したことのなくて、使った感想をここで書くことができません。
感想を書くためには、スクールゾーンを、ちょっと強めにアクセルを踏み込む必要があるかもしれませんが、やっぱりやめておきます。


そして、TIIDAブログでもおなじみの「エコ運転支援機能」です。
2009年の4月に発売した環境対応車で採用されているナビ協調変速制御は、 カーブの度合や交差点・料金所までの距離など、カーナビの地図情報を利用してエンジンとトランスミッションを協調制御することにより、エンジンブレーキを最適にコントロールし、燃料カットの頻度を高めるので、エコ運転を支援していると言うことができます。

Cwits

上の図で、おおまかなイメージが分かりますでしょうか。
”ナビ協調変速制御”と言うと、難しい感じがしますが、TIIDAブログを見ると、分かりやすいと思います。

ティーダがさらに賢くなる「ナビ協調変速制御」

そして、最後にご紹介するのが、「最速ルート探索の進化」です。
日々進化して、到着予想時間の精度が向上している「最速ルート探索」のサービスですが、カーナビゲーション側のルート探索ロジックに手を加え、さらに進化していきます。
具体的に言うと、交差点を右折するときと左折するときとでは、時間が違うと言うことを経験したことはあると思います。特別に意識していない方も多いのでしょうが、日本では右折するときに、対向車を待つので、左折に比べて時間がかかります。
その右左折別交通情報を利用することで、最速ルート探索の制度を高めました。


Cwits4

カーナビゲーションをはじめ、テレマティクスとかITS(Intelligent Transportation Systems)の分野も日進月歩で、次々と新しいサービスや技術が生まれています。
より便利で、より環境にやさしく、そして安全な車社会に近づいていることを実感する毎日です。

今秋発売予定のフーガは、まだ試乗できませんが、スカイラインクロスオーバーを試乗していただいて、最新の技術を体感してみてはいかがでしょうか。

  1. *1: Intelligent Transportation Systems: 人、道路、車両を情報でつなぐ高度道路交通システム
  2. *2: SKYプロジェクト: SKY(スカイ)は、Start ITS from Kanagawa, Yokohamaの略。2006年10月より神奈川県にて実施している情報通信による交通環境データの活用により、交通事故低減と渋滞緩和を促進すること を目的としたITS実証実験。株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、パナソニック株式会社、株式会社ザナヴィ・インフォマティクス(現、クラリオン株式会 社)とともに実施。